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2005年12月11日 (日)

仏手観音

fo_shou_guan_yin 仏手鉄観音(ぶっしゅかんのん)
 烏龍茶(花茶)
 産地 福建省安渓産

 永春仏手が仏手柑の葉に似た葉だけを使って作られるのですが、この仏手鉄観音は仏手柑の陳皮を鉄観音茶の中に混ぜてある烏龍茶で、分類の方法によっては花茶に分けてもおかしくないと思います。

 仏手柑の実は成長の段階で下の方が分裂して、まるで仏様の手のように見える特徴的な柑橘類です。
 インド原産で、温暖な気候を好むため日本では鑑賞目的が主となり、農産物としては殆ど栽培されていません。
 食用になることはあまりなく、漢方薬として皮が使用され、主に胃腸の不調に優れているとされてます。

 茶葉を観察すると、木の枝のようなものが見えますが、これが仏手柑の陳皮です。
 また、茶葉は焙煎の浅い鉄観音を使用していることから、仏手観音と呼ばれています。

 烏龍茶をベースとした花茶は桂花烏龍が代表です。
 桂花烏龍がキンモクセイの華やかな香りであるのに対して、仏手鉄観音は陳皮の効果で落ち着いた香りがします。
 仏手柑だけを取り出して湯を注ぎ飲んでみると、正直言って美味しいものではありませんが、烏龍茶と合わせることにより、仏手柑の柑橘の味と香りと味が引き立ち美味しく感じます。
 桂花烏龍、仏手観音のようなフレバリーティーは香り成分の質が高くなければならないことは当然として、茶葉も香りに合わせたものを選択しなければ、両方の香りと味の相乗効果が生まれません。
今 回の仏手観音は、香り、味のバランスが取れ、魅力的な美味さとなっています。

 烏龍茶にバラ、キンモクセイの香りを付けたものは入手しやすく、また手持ちの烏龍茶に香りを付けても作ることができるのですが、仏手柑は日本では入手が難しく仏手観音を自作することは難しいのではないでしょうか。
 しかし、仏手柑にこだわらなければ、陳皮をブレンドすれば仏手観音に似たお茶を作ることができると思います。

 薬効を期待する飲み方、茶壺を使い落ち着く香りを楽しみ飲む方、マグカップに入れガブガブ飲んでも、仏手観音の美味しさは楽しむことができるのではないでしょうか。

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コメント

はじめまして。
私の場合は「永春仏手」なんですが、とても説明が上手なのでトラックバックさせていただきました。

投稿: えいりえ | 2006年1月10日 (火) 00時59分

えいりえ さん、コメントありがとうございます。

中国緑茶って作法が・・・というお気持ち、よ~くわかります。
私が行く中国浙江省杭州の茶館では、作法通りのスタイルのものが出るときもありますが、こし器付きのマグカップで出されることもあります。
自宅で中国茶を飲むときは、ほぼ100%マグカップで飲んでいます。

どんなスタイルであれ、気持ちよく、気楽に飲みたいですね。

投稿: Osome | 2006年1月10日 (火) 19時57分

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