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2005年12月10日 (土)

君山銀針

jun_shan_yin_zhen君山銀針(くんざんぎんしん)
黄茶
産地 湖南省岳陽

黄茶は摘み取った茶葉を青殺し発酵を止め、その後茶葉を高温多湿の場所に積み重ね放置させ軽い後発酵を起こさせ、その後再び火入れをし発酵を止めるという作業を二度繰り返し、作られる発酵茶です。しかし、プーアル茶や紅茶のように完全発酵させず、発酵も強くないため、弱後発酵茶と呼ばれています。

黄茶は四川省、安徽省等でも黄茶は生産されていますが、品種数は多くありません。
その中でも君山銀針は黄茶の代表品種で、生産量が少ないことから希少価値のあるお茶でもあります。

 茶葉は1~2㎝の大振りでふくよか、色は“黄茶”のとおり黄色の強い緑色になっています。

 正直言ってしまうと、私は今回の君山銀針に出会うまで、君山銀針を美味しいと感じたことがありませんでした。
それが、杭州の茶舗では名前もわからない(言っていたのでしょうが、中国語で言われたのでわからなかっただけなのでしょうが)お茶を試飲し、得も言われぬ美味しさを感じたのが、この君山銀針でした。

私はこの君山銀針に“旨味”を感じました。
香りには柔らかな草の香りを含み、緑茶とは異なった香りを感じます。
沢山飲んでも、飽きることなく何杯でも飲めるお茶です。

西洋ならばチーズ、日本ならば納豆に代表される発酵食品は好き嫌いがはっきりするものが多いように思います。
この君山銀針も発酵を止めてあるとはいえ、発酵食品の一種と考えています。
草の香りというと、癖のある香りとも思われます。また、私が“旨味”と表現した君山銀針独特の味も、人によっては癖のある味と感じるのではないでしょうか。しかし、この独特の“癖”こそ、発酵による産物ではないでしょうか。

中国が清の時代、乾隆帝が国を治めている時代に献上茶として扱われ、乾隆帝がこのお茶に魅力を感じたのは、彼がこのお茶が持つ発酵の魅力を感じたからだと私は想像しています。

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